森さん(中央手前)の説明を聞いてウミネコ島を指さす参加者ら

 美浜町のNPO法人日ノ岬・アメリカ村が主催する語り部ジュニア養成講座3期生の中学生2人が30日、初めて英語で三尾を案内した。

 県内の熊野古道等で外国人観光客を案内している和歌山地域通訳案内士会(和田良穂代表理事)の3人の依頼を受けて挑戦した。同案内士会は熊野古道だけでなく、県内の観光や歴史スポットへ活動の場を広げており、三尾を学ぼうと来町した。

 案内役を務めたのは森祐月さん(松洋中1年)と2期生から継続している祭本知里さん(日高附属中3年)。旧三尾小学校を出発し、アメリカ村バス停では祭本さんが移民の父・工野儀兵衛やクヌッセン機関長が描かれた壁を紹介した。

 近くの堤防に移動してからは、森さんが「ルック・アット・ザ・アイランド」などと流ちょうな英語でウミネコ島を指さし、ウミネコが飛来することからウミネコ島と呼ばれていることなどを説明した。森さんは「緊張しました。もっと英語を勉強してはきはきとしゃべれるようになりたい」と目を輝かせ、和田代表理事は「英語は聞き取りやすかった。実際に見て聞かなければ分からなかったことを知れてよかった」と話していた。