写真=長瀬さんに教わりながら杉板を組み立てる

 和歌山市にある和歌山信愛大学の地域連携フィールド学習が9日、日高川町で行われ、教育学部の1年生12人がものづくりを体験した。

 今年度の第3回フィールド学習で、午前中は高津尾の長瀬昇さん(81)の工房を訪問。長瀬さんに教わる間伐材を使った焼き杉鉢作りと寄せ植え、原見知子さん(69)=日高川町大又=に教わる同じく間伐材を使った押し花マグネット作りの2つのグループに分かれて体験した。

 焼き杉鉢作りでは、杉の板に釘を打って組み立て、バーナーで焼いて完成させたあと、長瀬さんが栽培しているサボテンや多肉植物から好きなものを選び、できたばかりの鉢に寄せ植えを行った。志良堂陽(しらどう・ひなた)さん(19)は、「金づちを使うのは、中学校の技術の授業以来。杉のいい香りもして楽しかったです。かわいいサボテンの寄せ植えができたので、家でも楽しめます」と話していた。

 午後は川辺西小学校や学童クラブ等を見学し、和佐公生教育長の講話を聞く予定だったが、新型コロナ感染防止のため、美山地区のヤッホーポイントの散策などに変更。和佐教育長の講話は後日、ウェブを使って聴講する。

 この日の体験メニューの講師2人は、体験型観光を推進する民間組織「紀州体験交流ゆめ倶楽部」の会員で、ゆめ倶楽部のコーディネートで実施された。