最近肩が痛い。どうやら四十肩(筆者は40代なので)らしい。「腕が上がらなくなる」と聞いていたが、今のところ垂直に上げられる。でも、腕をひねったり、背中に手を回したりすると左肩に激痛が走る。痛くなって初めて、肩を動かす動作が多いことに気がつく。運転席から後部座席の物を取るとき、茂ったトマトの株から奥の方になった実を採るとき、かぶりのトップスを脱ぐときなど、日に何度となく小さな悲鳴を上げていて、日常生活に支障を来している。

 傷めるようなことは特に何もしていないのに痛くなるのが40代なのかと痛感。もともとの猫背と日頃の運動不足を反省して、ストレッチやセルフマッサージをすると多少可動域は広がっている気がするが完治には至らず、このまま放っておくと、趣味のDIYの作業にも支障があるので、病院や整骨院などに行ったほうがいいのかなと思案しているところ。

 そんなとき、日高川町の認知症カフェ「ひだまりカフェ」を取材し、講師のときわ寮かわべ園デイサービスセンターの作業療法士松本健汰さんの話を聞いた。松本さんは、作業療法士について「食事や入浴、趣味や買い物など日常の活動で、できないことをできるようにしたり、できないことに折り合いをつけながら自分らしさを取り戻す心と体のリハビリをお手伝いします」と説明し、リハビリを受け、生き生きとした生活を送っている人の事例を紹介した。「日常生活に支障がある人はみんな作業療法の対象。何かあれば、いつでも相談してほしいです」と話していて、思わず相談しそうになった。痛いところがあって日常に支障がある人が作業療法士に出会えば、日常に笑顔を1つ取り戻すための強い味方になってくれると思った。(陽)