美浜町三尾の創作絵画教室アトリエビアンコで2日、同教室を主宰するイラストレーターのえんどうひとみさんが新しく、知識や技術、体験を伝える力を養う「感動を伝える講座~わくわくの伝え方~」を開講する。

 えんどうさんは、生涯学習コーディネーターの資格を持ち、町の社会教育委員も務めており、公民館講座などの企画にも携わってきた中で、「それぞれの人が持つ知識や技術、経験などを磨き上げ、それを発表する力を養えば、楽しい講座の講師が増えるのでは」とこの講座を考案。「身に付けた知識や技術、感動の体験は誰もが持っている『宝物』。それは誰かに伝えることで完成します。相手に伝わる喜び、共有する感動を学び、今後の活動に生かしてほしい」と話していた。

 実際どんな人が対象になるのかというと、小学4年生以上だけが条件。「長年、パッチワークを趣味にしている」「縄跳びの2重飛びには自信がある」など、特技を人に伝授したい人、「家に伝わる秘伝の味噌を作っている」「自分でネイルアートをしている」など、自分では特別と思っていないが、他者にとって魅力的な知識や技術がある人のほか、「私には何もない」と思っている人でも、これまで経験したことの中から、えんどうさんが「宝物」を見つけてくれる。それをテーマに6回の講座で、分かりやすい伝え方や魅力的な表現、課題の解決法などを学習し、最後に発表会を行う。

 のび太君があやとりが得意なように「『宝物』は誰にでもある」というのがとても素敵な考え。それを人に伝えられたときに一層輝きが増し、伝わる喜びも感じられ、自分の自信にもなるよくできた講座。どんな宝物を持った人たちが参加するのか、とても楽しみだ。(陽)