和歌山高専は5日、同校できのくにジュニアドクター育成塾講座「松を枯らす外来線虫のDNA発光検出」を開き、塾生の小中学生32人が参加した。

 講師は生物応用化学科の米光裕教授。松枯れの原因となる外来生物マツノザイセンチュウが、松に寄生しているかどうかを調べる実験。松の木くずから「LAMP法」を使ってDNAを検出し、試薬の入った容器に入れ、紫外線を当てて反応を確かめた。マツノザイセンチュウが寄生していることを示す発光があり、塾生たちは反応に驚きながらも、松くい虫の存在に複雑な表情を見せていた。

 またDNA検出については、新型コロナで有名になった「PCR法」についての説明もあり、塾生たちは興味津々。「PCR検査がどういうものかよくわかった」「外来生物の害について詳しく調べたくなった」などと話していた。

写真=試薬の発光を確かめる塾生ら