木星と土星の2つの惑星が21日夜、397年ぶりに大接近し、肉眼でもすぐ近くに並ぶ様子を見ることができた。

 木星と土星は約20年周期で接近するが、これほどの大接近はまれで江戸時代の1623年以来。この時は太陽に近いため肉眼では観測できなかったとみられ、観測できる状態での接近は鎌倉時代中期の1226年以来794年ぶりとなる。

 距離は満月の5分の1程度で、天体望遠鏡でも同一視野に入るほどの近さとなり、印南町島田の古川眞さん(64)も天体望遠鏡を使って一枚の写真に収めることに成功。木星が明るいため本体のしま模様は分かりにくいが、土星の環はくっきり写っている。

 2つの惑星のランデブーはまだしばらく続き、クリスマスの夜にもロマンチックなひとときをプレゼントしてくれそうだ。

写真=土星㊤と木星が大接近(印南町の古川さん撮影)