飲酒の機会が増える年末へ、県警が飲酒運転の徹底的な取り締まりを推進する飲酒運転撲滅プロジェクト「シリウス作戦」を展開している。飲酒運転が後を絶たないなか、「Go To Eatキャンペーン」がスタートし、また、忘年会シーズンを迎えることから取り締まりを強化。「飲酒運転一刀両断」を合言葉に大規模な検問がされる。

 県内の飲酒運転による事故は、2001年以降、徐々に減少してきたが、13年ごろからほぼ横ばい。むしろ全ての事故に増える割合は増加傾向にある。また、17年には交通死亡事故に占める飲酒運転の割合が、全国最悪の17・7%(全国6・3%)となり、県が罰則付きの飲酒運転根絶条例を制定、19年から施行。18年は7・7%と高い方から17番目に改善したが、19年は11・5%と5番目に再び悪化している。

 シリウス作戦で御坊署も「湯川地区検問職質作戦」を発動。過去の管内飲酒事故発生や検挙状況を分析したところ、小松原の「花しんち」や財部の「ロマンビレッジ」からの車に飲酒運転が目立つことから、これらの飲食店街がある湯川地区を中心に作戦を実行していく。他の地区も含めて夜間を中心に検問を実施。運転手だけでなく、飲酒運転と知りながら車や酒を提供した人、店や同乗者の摘発も強化していく。

 飲酒運転で検挙されたり事故を起こしたりすれば、罰則や行政処分だけでなく社会的制裁で職、損害賠償による民事責任でお金、社会的信用はもちろん家族も失うかもしれない。飲酒運転をしてからでは遅い。よく言われるが、一人で運転しているのではなく、たくさんの大切なものが乗っていることを忘れてはならない。    (笑)