新型コロナウイルスで休校していた御坊市の和歌山高専は、15日から通常授業を再開した。同校は大阪府など県外から通う学生も多いため、他の日高地方の学校のように再開はできていなかった。先月11日からはオンライン授業などで対応してきたが、学生たちは久しぶりの友人らとの再会に笑顔を見せていた。

 和高専では、他の小中高校などと同様、2月の休校要請以降、臨時休校となっていた。日高地方の県立高校は5月下旬から生徒が2グループに分かれて午前と午後に登校する分散登校が始まり、小中学校では6月から通常の授業がスタートしていた。

 和高専は県外の学生も多いことなどから6月に入っても臨時休校が続いていたが、5月11日からはインターネットを使ったオンライン授業を開始。学校で教授らが授業している様子や授業に使う資料が、自宅の学生のパソコンなどに表示され、音声なども使って学習。出欠や課題の提出などもオンラインで対応してきた。

 15日は約3カ月半ぶりの授業再開。マスクの着用、消毒、換気、健康チェックなど、感染予防策を講じて実施。マスク姿の学生たちは久しぶりの友人との再会に喜び、教室での授業にも意欲的に取り組んでいるようだった。

 寮の利用もこの日から再開。オンライン授業も通常の授業としてカウントされるが、4月分の授業が行われていないこともあり、通常2カ月の夏休みは8月6日から21日までの約2週間と、大幅に短縮して対応する。

 15日は日高地方の日高高校、日高中津分校、紀央館高校、南部高校とこれまで分散登校などを実施していた学校も、通常授業を始めた。

写真=窓が開いた教室でマスクを着用して授業を受ける学生