新型コロナウイルスの感染拡大防止へ、自粛ムードが続き、家の中で過ごす人が増えている。テレビでは家でできる体操や子どもたちの遊びを紹介する番組が増え、御坊市の藤田小学校では児童向けに学習支援動画を配信。本紙でも家庭での過ごし方を紹介する特集ページを設けている。

 自粛によりさまざまな業種が影響を受けているが、飲食業も大きな影響を受けている一つだ。2月末の学校への休校要請が出たころから一気に自粛ムードが高まり、日高地方の各店でも客数が大幅に減少。しばらくたって自粛ムードが弱まってきたのか客数も増えたが、全国的に感染者数が急増し始め、再び各店でも自粛方向。緊急事態宣言以降は、自宅待機が呼びかけられ、客足も遠のいてきた。

 テレビなどでも盛んに報じられているが、飲食業種にとって大きな問題の一つは家賃だ。売り上げが出なくとも支払わなければならず、そのためには営業をしなければいけない。各店では工夫を凝らし、新たにデリバリーやテイクアウトを始めている。

 日高地方の地方紙2社では、そんな飲食店を応援しようと「御坊日高飲食店応援プロジェクト」を始めた。申し込みがあった店舗を紙面で無料で掲載するもの。内容は店舗情報やデリバリー・テイクアウトの受け付け時間や予約の有無などのほか、商品写真と店舗からのコメントを掲載。4月29日付で第1回を掲載し、レストランや居酒屋など6店舗を紹介。以降も定期的に掲載する。

 飲食業だけに限らないが、地元の商店が閉まれば地域経済の衰退につながる。コロナ終息後、日高地方を活気づけるためにも各業種の存続は必要だ。デリバリーやテイクアウトの利用で、地域経済を支えよう。(城)