みなべ町の岩代小学校(寺本明彦校長)は26日、全国児童53人で作った梅干しを東日本大震災の被災者に届けようと、4月に宮城県気仙沼市を訪れる紀州梅の郷救助隊の尾﨑剛通隊長に託した。

 2013年から毎年続けており、今年で8年目。昨年6月に梅を拾い、天日干しのあとシソ漬けにした梅干しで、1月にパック詰めした。届けるのは22パック(1パック約250㌘)で、児童会の森口園乃子会長と役員の中畑心さん、大﨑拓君、井上敦貴君、濱田來花さん(全員6年)の5人が校長室で「今年もおいしい梅干しができました。被災者の皆さんに届けて下さい」と尾﨑隊長に手渡した。

 救助隊は東日本大震災発生直後に支援活動を行ったことがきっかけで、同市の浄念寺で毎年交流イベントを開催している。今年は4月5日に開く予定で、「子どもたちが作ってくれた梅干しは毎年好評で、今年はコロナウイルスの関係でイベントができるか分かりませんが、梅干しは必ず被災者に届け、皆さんの思いを伝えます」と約束した。

写真=尾﨑隊長に梅干しを託す児童会の役員