スポーツ報知で、大阪府枚方市が、読み方の難しい「枚方」が全国でどう読まれているかを調べた「マイカタ全国調査」の結果を分布図にまとめ、市のホームページで公表したとの記事が掲載されていた。和歌山の人なら大方が読める「ひらかた」だが、全体の正解率は60%。それでも市では「こんなに多くの方に、きちんと読んでいただくとは思わなかった」と上々の結果に驚いているという。

 大学時代、枚方市に友人がいたので当たり前に読むことができる。いつから読めるようになったかは覚えていないが、「ひらかたパーク」のCMなどを見て刷り込まれたのかもしれない。何度も繰り返して記憶する、または興味のあることなので忘れない。人間はそういう脳を持っているのか、市でも思わぬ正解率の結果を人気アイドルグループ、V6の岡田准一さん(同市出身)をはじめ、中学生硬式野球の強豪で藤原恭大選手(2018年、ロッテ・ドラフト1位)ら甲子園やプロ野球選手を多数輩出している「オール枚方ボーイズ」の影響ではと分析している。

 子どものころ、甲子園出場校は地名が校名になっている場合が多く、読み方だけでなく「○○市は○県にある」などと地理の勉強にもなった。記者を始めてからは仕事をきっかけに読めない漢字が読めるようになり、ホッケーでは「各務原市(かかみがはらし)」などがその一例だ。

 前出のスポーツ紙では和歌山から割と近くで交野(大阪)、御所(奈良)、宍粟(兵庫)など難解な読み方の市があると紹介。大阪には中百舌鳥や喜連瓜破などの地名もあり、読めない人はこれを機に調べてみてはどうでしょうか。(賀)