先日、日高高校で情報モラル教室が開かれ、3年生が御坊署員からネットの危険性を学んだ。署員はネット詐欺やコンピューターウイルスなどに加え、安易なネット投稿について指摘。数年前にあったバイト先の冷蔵庫に入ったいたずら画像の投稿や、熊本地震の際にライオンが脱走したというデマ情報の投稿など紹介。2017年に警察官の前で覚醒剤に見せかけた白い粉が入った袋を落として警官に追われる動画を投稿したユーチューバーについては、撮影した妻も逮捕されたことを説明し、撮影者も罪に問われることを示した。

 SNSへのいたずら投稿も最近は収まったと思っていた中、先日、牛丼チェーン店のアルバイト従業員が、店内に氷を投げたり調理器具の「おたま」を股間に当てるといった姿を撮影した動画を投稿し話題になった。24時間で消える設定だったため大丈夫と思ったのかもしれないが、瞬く間に拡散され、チェーン店の運営会社はおわびの文書を出し、動画を撮影した2人の処分を発表した。

 ネットに関する知識や情報モラルの考え方は人によって差があるが、ネットに投稿できるスマホなどのツールは誰もが持っている。こういったいたずら投稿も時間とともに意識が薄れ、再び出てくるのだろう。そういう意味でも定期的な情報モラル教育は必要だ。

 そんなSNSだが、有効活用すれば大きな効果を得られるツールだ。日高新報も数年前からフェイスブックのページを作って情報を発信している。ネットと新聞とは相反する部分もあるが、速報性や読者の反応を知るためには効果的。これからも紙面との両立を目指して活用していくので、ぜひチェックしてもらいたい。(城)