県高校剣道新人大会兼全国選抜・近畿選抜大会選考会は13、14の両日、那智勝浦町体育文化会館で開かれ、女子団体の部で日高が準優勝。1999年以来、19年ぶり2回目の全国選抜大会出場を決めた。日高女子は優勝を飾った和歌山工にはあと一歩及ばなかったものの、部員5人が一丸となって試合に臨み、決勝リーグ最終の和歌山商戦では大将戦で決着をつけて大舞台の切符を獲得した。 
女子団体の部には14チームが参加。日高女子はAゾーンの予選リーグで和歌山東を3―1、海南を5―0で破り、4ゾーンの予選1、2位チームによる8校で争われる決勝トーナメントで桐蔭を1―0で下してベスト4入り。決勝トーナメント勝者4チームの決勝リーグでは初戦で和歌山工に0―1で敗れたが、2戦目で和歌山東を3―0、最終戦で和歌山商を2―1で退けて2勝1敗の準優勝となった。
 部員5人ちょうどで、先鋒・今枝萌選手(1年)、次鋒・浦邉知佳選手(2年)、中堅・山本のどか選手(1年)、副将・宮﨑夢乃選手(2年)、大将・前田あかり選手(同)の布陣。桐蔭戦は宮﨑選手の勝ち星で決勝リーグ進出を果たし、勝ったチームが準優勝で全国出場権を得られる和歌山商戦は1―1で大将戦までもつれ込んだが、前田選手の胴2本で見事に接戦をものにした。
 日高女子の牧野裕子監督は「みんなバランスよく頑張ってくれた」とチーム一丸の活躍をたたえ、全国大会へは「まず1勝。それから1つでも多く勝っていき、1つでも多くのことを学んで来られたら」と抱負。主将の前田選手は「前の4人がいい試合をしていたので、大将として何とかしたいとだけ考えていました。自分の力を発揮できました」と和歌山商戦の大一番を振り返り、「みんなで新人大会を目標に頑張ってきたので結果を残せてすごくうれしい。自分たちが課題にしていた、チームで戦うということがきっちりとでき、日高らしい試合でよかった」と笑顔。全国大会に向けては「大舞台は初めてですが、県大会と同じように日高らしい試合をして1つでも多く勝ち進みたい」と力を込めた。
 新人大会は男女団体、個人の4部門で熱戦が展開され、全国、近畿出場の選考会は団体戦のみ。全国大会(3月26~28日、愛知県春日井市)は男子優勝校、女子上位2校に出場権が与えられ、近畿大会(3月18日、兵庫県赤穂市)には男女ともベスト4が出場する。団体戦の全国出場枠は男女いずれも64チーム。各都道府県1と開催地プラス1のほか、本年度のインターハイでベスト16以上へ入った都道府県に1つずつ出場枠が追加される。インターハイでは県代表の和歌山東女子が3位入賞し、今回の和歌山女子の出場枠は2となった。日高女子の近畿大会出場は5年ぶり。