神奈川県の川崎市で7日、電動アシスト自転車と歩行者がぶつかり、その後、歩行者の女性が死亡する事故があり、連日のように報じられている。それら報道によると、地元の警察は自転車を運転していた女子大学生を重過失致死の疑いで書類送検する方針。運転中にスマートフォンを操作していたとみられており、この行為が重大な過失に当たると判断したようだ。
 事故は、遊歩道から市道に出ようと電動アシスト自転車を発進させた女子学生と、歩道を歩いていた女性が出合い頭に衝突。女性は転倒し、頭を強く打って病院に搬送されたが亡くなった。女子学生は運転中にスマホを操作し、前方不注意で女性を死なせた疑いが持たれている。事故が起きた当時、左耳にイヤホンをつけ、左手にスマホ、右手に飲み物を持っていた。歩道の左から来た女性を発見するのが遅れたとみられており、「ぶつかるまで気付かなかった」という。
 悪質な自転車運転者に安全講習を義務付ける制度がスタートして2年半。14歳以上が3年以内に2回以上摘発された場合、安全講習の対象となり、受講しないと5万円以下の罰金が科せられる。御坊署は「車道が原則・歩道は例外」「車道は左側通行」「歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行」「安全ルールを守る」「子供はヘルメットを着用」の「自転車安全利用五則」を守るよう啓発。そもそも自転車運転のルールを守るのは取り締まりがあるからではなく、事故に遭わない、巻き込まれない、起こさないため。高額な賠償責任を負うケースもあり、自転車保険への加入も大切な備えだが、まずはルールとマナーアップに努めよう。    (笑)