みなべ町清川地内で行われている国道424号改良工事の清川工区が終盤となり、10月中にも供用開始する見通しとなった。紀伊半島水害で被災した災害関連事業を含めて延長2㌔区間。幅員は9・25メートル2車線で、トンネルや橋を設けてバイパス化した。観光振興や地域の活性化などに期待されている。
 2011年の台風12号による紀伊半島水害で被災した清川地内の国道424号の災害関連事業(0・6㌔)と改良工事事業(1・4㌔)を合わせた形で道路整備を行っている。15年9月にはそのうち1・3㌔、ことし3月には0・5㌔区間がそれぞれ供用開始した。残る0・2㌔区間は清川の木の川地内で、橋梁の「高橋」(延長29㍍)新設工事が中心。取り合わせ道路の建設も含めて完成間近となっている。順調に進めば来月中にも供用開始となる。
 今回の改良で幅員の狭小区間や線形不良が解消され、大型車もスムーズに対向できるようになる。幅員2・5㍍の歩道が設置され、通行人の安全も確保される。
 円滑な道路建設に取り組んできた国道424号清川地区整備促進協議会の岡菊夫会長(72)は、「幹線道路の整備は念願だった。大変うれしい。通行の利便性も向上する」と喜んでいる。