御坊市の国保日高総合病院(曽和正憲院長)で6月23日、第2回日高地区病診連携セミナーが開かれ、国立循環器病研究センター(吹田市)から心臓病治療のスーパードクター2人を講師に招く。同センター副院長で虚血性心疾患を専門とする安田聡氏と、心臓血管内科部長で不整脈担当の草野研吾氏。日高地方の開業医ら医療関係者だけでなく、一般にも気軽な参加を呼びかけている。
 病診連携セミナーは病院と診療所がそれぞれの役割、機能を分担し、より効率的で効果的な医療を提供するため、病院の医師や看護師、地域の開業医らを対象に開催。今回は日高病院の副院長で、循環器内科部長の今西敏雄医師が座長となり、心臓や脳血管障害の治療では国内最先端の国立循環器病研究センターから、今西副院長の臨床研修医時代からの知り合いの安田氏と草野氏を講師として招くことになった。
 安田氏は東北大学出身で、専門領域は心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患。今回は「冠動脈疾患に対する抗血栓療法~最近のガイドラインから考える~」をテーマに講演。草野氏は岡山大学を卒業、脳梗塞の原因ともなる不整脈を専門とし、今回は「心房細動を診る治す」と題して話す。
 セミナーは医療関係者だけでなく、一般市民も参加OK。座長の今西副院長は「心臓病は高血圧など生活習慣病が基となって発症しますが、何より大事なのは予防で、万一、発症して胸が痛くなったときは、がまんせず1秒でも早い救急車の要請が重要です。今回はこうした一般市民向けの啓発も含め、日本の循環器医療のトップランナーの安田医師と草野医師に来ていただきます。循環器系疾患に興味のある方、または病気になった経験のある方やご家族の方も気軽にご参加ください」と話している。
 セミナー参加には申し込みが必要。定員になりしだい締め切る。申し込み、問い合わせは日高総合病院地域医療連携室℡0738-24-1786。