「一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり」。その日になすべきことは朝に計画を立て、その年になすべきことは元旦に計画を立てるべきだそう。よく「こんな年になったらいいな」ではなく「こんな年にする」と目標を立てるよう言われる。年の初めに目標を立てた人、気がつけば年が明けて10日以上になっている人、皆さんのこの一年はどんな年になるのでしょうか。
 11日は成人の日。新成人の数はおととしと同じ121万人で、調査開始以来最も少なくなっている。県内は9794人で、昨年と比べて387人減り、県内30市町村のうち21市町村で減少。これまで最少だったおととしの1万61人を下回り、また、統計を取り始めた1983年以降初めて1万人を割り込み、減少傾向に歯止めがかかっていない状況にあるという。
 そんな彼、彼女らには、どんな未来が待っているのだろうか。日高地方では年明け4日に美浜、日高、みなべ町、10日に御坊市、由良、日高川、印南町で成人式が行われた。それぞれ首長や来賓らからエールを受け、決意を新たに成人として新たなスタート。取材した印南町では新成人代表者が誓いの言葉で感謝を胸に努力し、これからの人生を懸命に歩んでいくと語った。
 このように、一年や人生の節目には誓いを立てる機会がある。以前担当していた海草地方の一部中学校では「立志式」という行事があり、武家の元服にちなみ14歳の2年生が決意表明。現代でいう成人式といったところだろうか。今夏からは選挙権年齢が18歳以上に引き下げられる。年齢だけで大人とみなされてはいけない。新成人同様、私たちも一人一人が自覚を持ち、目標を持って一年、人生を歩もう。 (笑)