ラジオの和歌山放送は9日、新春恒例の報道特別番組「和歌山県出身国会議員座談会」を放送し、与野党の6人の国会議員が政局の展望やふるさと和歌山への提言などをテーマに語り合った。
 衆参同時選の可能性がクローズアップされている夏の参院選については、自民党総務会長の二階俊博衆院議員は「万一、選挙中に大災害が発生すれば迅速な対応ができない。私は反対」と前置きのうえ、「同時選にすれば参院選に追い風をつけることができ、それを望んでいる人もいる」としながらも、「選挙は参議院は参議院、衆議院は衆議院でやるのが本来の形で、同時選をすれば自民党が有利になると考えるのはだめなこと。それは参議院に対して失礼なことでもあり、安易に同時選など口にすべきではない」と述べた。
 民主党県連代表の岸本周平衆院議員は、参院選での共産党も含む野党統一候補の可能性について問われ、「いまの与党が非常に強い状況において、野党の候補者を1人に絞るというのは戦術上、正しいとは思うが、単に選挙に勝つために、主義主張がまったく違う人たちと手を結ぶというのも筋が違う」との考えを示し、和歌山県での野党統一候補擁立は「虚心坦懐、検討している。政治ですから、可能性は十分ある」などと答えた。
 このほか、県が提案している総務省統計局の和歌山県への移転については、6議員全員が一致して取り組むことを確認した。