日高地方の秋祭りトップを切って2日、山口・印南両八幡神社祭礼「印南祭」が行われた。午前中は山口八幡神社の氏子が印南港で激しく競り合い。屋台やのぼりがぶつかり合い、「ソーリャ、ソーリャ」と若中たちの威勢のいい声が響き渡った。周辺は多くの見物客でにぎわい、雨上がりの印南のまちは祭り一色で盛り上がった。
 浜、地方(あげ)、津井、楠井、上野、野島、西山口の各地区が氏子の山口八幡神社祭礼は午前8時半ごろから印南港で始まり、各組ののぼりが競り合うなか、太鼓や笛を鳴らし、かけ声を上げながら屋台が次々登場。競り合いでは激しく押し合い、周囲は熱気にあふれた。屋台同士が何度も高く差し上げられ、集まった見物人からは大きな歓声が上がり、アマチュアカメラマンらは盛んにシャッターを切っていた。港を出てからは印南の街中を屋台が練り歩き、山口八幡で地方の雑賀踊りなどを奉納。午後からは、再び印南港のお旅所へお渡りした。
 本郷、宇杉、光川、東山口の各地区が氏子の印南八幡神社祭礼は午前中に宮入りし、東山口の重箱獅子など各組が獅子舞を奉納。午後からは神輿と屋台が全国でも珍しい印南川での川渡り、印南漁港横のお旅所へのお渡りに出発した。