御坊ライオンズクラブ(宮井修会長)主催、日高地方子ども暗唱大会は1日、御坊市民文化会館大ホールで開かれた。日高地方の小中学校から個人の部に36人、群読の部に19組が出場。感動した本の一節、授業で習った詩、地元にちなんだ民話や和歌など幅広いジャンルから抜粋し、それぞれに工夫して精いっぱいに表現していた。優秀賞には中学生個人で中野歩さん(大成1年)、群読で美山1年、小学生個人で森山栞奈さん(御坊小6年)、群読で松原2年が選ばれた。森山さんは昨年に続いての優秀賞となった。
 中学個人優秀賞の中野さんは、「御坊の大蛇退治」を暗唱。市内熊野に伝わる、2人の武芸者が大蛇を退治する伝説。地元の言葉を使い、ゆったりととぼけた味わいのある暗唱に拍手が送られた。同群読で最優秀賞の美山中1年は、防災学習で浜口梧陵の偉業に感銘を受けたことから「稲むらの火」を選んだ。梧陵をモデルとした五兵衛が刈り取った稲束の山に火をつけて村人を高台に集め、津波から救う物語を、声を合わせて迫力いっぱいに聴かせた。昨年に続き小学個人優秀賞の森山さんは、昨年ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの著書「わたしはマララ」の一節を暗唱。国連のスピーチでも感動を呼んだ「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、一本のペンが世界を変える」の言葉を、熱を込めて力強く響かせた。同群読優秀賞の松原2年生9人は、北原白秋の童謡「山かつぎ」を暗唱。子どもの山を子どもの百姓がかついでいくという楽しい詩を、テンポよく元気いっぱいに暗唱した。優秀賞の群読メンバー、そのほかの入賞者は次の皆さん。
 【優秀賞群読】美山中1年=岸本蒼士、寒川叶登、高井優、長峪翔希、鉢本舜真、古山柾良、森光平、森園竜義、山口剛生、山本望睦、岡﨑葵、堺愛佳、寒川乃々実、辻本凜湖、中納野晴、保田愛里▽松原小2年=知原飛羽、大星茉凜、小早川陽彩、中西愛子、山本紗愛、猪原朱莉、神野美桜、新枦はるな、林美志【奨励賞】中学個人=北山茜(由良2年)「じぶん」▽同群読=湯川2年(大谷桃子、弓倉楓、龍神千咲)「早口ことばのうた」他▽小学個人=火縄優衣(切目4年)「ピラカンサの実」▽同群読=清流4年(稲田一天、岡本達矢、坂口一民、沼野竜久、脇本琉星、青木由佑、太田萌、木下七美、竹村はるな、森中瑞葵)「おまつり」【ライオンズ賞】中学個人=尾上龍之介(早蘇1年)「雑草」▽同群読=中津2年(原亜侑佳、細尾汐里、森楓)「奥の細道」▽小学個人=稲田夢月(切目3年)「ねたきりのおばあちゃん」▽同群読=寒川第一5・6年(太田奨馬、堺建人、吉富達哉、寒川夏帆、滝口愛莉、宮川芽生)「空をください」【特別賞】中学生=美山3年(青貝辰行、池本圭将、尾崎友亮、竿本洋平、鈴木翔、滝口航生、友渕喬昭、友渕達也、中納遥道、林勇作、山本高弘、横山稀平、荒井莉奈、井原春花、遠藤麻由、川合幸穂、橋爪初記、林優希、森岡彩矢佳、湯川瑞生)「がまの油」▽小学生=内原1年(辻村悠利、山﨑啓一郎、山﨑涼、﨑山誠弥、入江隼斗、大嶋優、柳木京梧、坂口琴音、森桜子)「三つの難題」