日高川町三百瀬の紀道神社(間野常民宮司)に19日、来年のえとの未(ひつじ)の絵と文字が書かれた絵馬2枚が奉納された。
 絵は船津の氏子、高尾光子さんと原洋子さんらが描き、文字は平川の氏子、鳥居哲治さんが書いた。絵の方は、角を生やした力強いひつじで、「開運招福」の字が添えられている。製作は水墨・墨彩の華水会主宰の小川華瓣さんが中心となり、教室で指導を受けている高尾さんと原さんが一緒に描いた。文字の方を製作した鳥居さんは書道が得意で8年前から和紙にえとの文字を書いて神社に奉納。今回、高尾さんらの絵馬が奉納されるのを機に、初めて絵馬に「ひつじ年だけに平和で穏やかな1年になってほしい」との思いを込めて書いた。2枚とも初代天皇、神武天皇が即位してからの皇紀、紀元二六七五年の文字も書かれている。
 絵馬を飾るのは、間野宮司の長年の願いで、11月に日高川交流センターで墨絵の作品製作に取り組んでいた高尾さんと原さんに製作を依頼し実現した。大晦日の31日に本殿正面に飾ることにしており、間野宮司は「念願がかなって、とてもうれしく思います」と話している。これから毎年奉納されるという。