ことしはジュニア、ユース、混声など部門別にステージが構成されるクリスマス大合唱の夕べ(12月20日・御坊市民文化会館)に向け、フィナーレの合同合唱の練習も熱がこもり、3日には本番でタクトを振る大阪芸大講師岩城拓也さん(58)が初めて参加。英語の歌詞とメロディーの合わせ方などの指導を受けた。
 師走恒例の大合唱の夕べは毎年、御坊少年少女合唱団や日高高校・附属中学校合唱部、一般混声のアンサンブル響香など日高地方のコーラス団体が共演。第30回の節目となることしは、初の試みとしてジュニア(小学生まで)、ユース(中高生)、混声(一般男女)、女声(一般女性)の4部門に分かれてステージを構成し、フィナーレの合同合唱はヘンデル作曲の大曲『メサイア』を披露する。
 18世紀中頃に作られたバロック音楽の最高傑作『メサイア』は全編で60曲、演奏時間は2時間半に及び、今回は一般にもおなじみの『ハレルヤ』など8曲を抜粋。岩城さんの指揮で合同のコーラスのほか、アルト曲は京都女子大講師の福嶋あかねさん、ソプラノ曲は堺シティオペラ理事で御坊少年少女合唱団も指導している田中恵津子さんがうたい、声楽やオペラピアノなどの音楽活動を行っている碇理早さんのピアノ伴奏で25分の演奏に挑戦する。
 岩城さんは「皆さん、思ったよりもうまくうたえています。細かい部分はいろいろ気になりますが、本番までには十分間に合うでしょう。当日は元気よくうたってほしいですね」と話していた。