近畿地区大会でベスト4に入り、審査員の推薦を受けて9年連続の高専ロボットコンテスト全国大会出場を決めた和歌山高専(堀江振一郎校長)ロボコン部。23日の本番に向けて連日、ロボットの調整と操縦の練習が続いている。過去15回の全国大会では準優勝3回と強豪の一角にかぞえられ、学生や学校関係者だけでなく、地域住民からも「学校創立50周年のことしこそ悲願の日本一を」と期待が集まっている。
 全国高専ロボットコンテスト(高専ロボコン)は昭和63年から始まり、和歌山高専は第4回大会に初参戦して全国大会に出場。以来、全国大会は通算15回、平成18年からは8年連続出場しており、ことしは先月の近畿大会で準決勝敗退となったものの、技術賞を獲得し、審査員の推薦を受けて9年連続の全国出場が決まった。
 本年度の競技テーマは「出前」。出前ロボと受け取りロボの2台が連係して和そばの蒸籠(せいろ)を運び、3分間に運んだ蒸籠の枚数で勝敗を決する。コースにはスラロームや角材の段差、坂道などの障害があり、出前ロボは一度に蒸籠を30枚まで運べるが、あまり高く積み上げるとバランスを崩してしまう。一度に多く運ぶか、少ない枚数で速さに重点を置くか、受け取りロボを操縦する注文人、出前ロボに蒸籠を積み込む店主、出前ロボを操る操縦者の3人のコンビネーションがカギを握る。
 ことしの和高専チームのロボットは「鯨走軽迅(けいそうけいじん)」という名前で、出前ロボは勢いよく潮を噴き上げるクジラをイメージして製作。部長の電気情報工学科4年の前井康秀君は「ロボットの完成度はかなり高い。ことしは創立50周年で期待が大きく、その分プレッシャーも強いですが、全国大会で目指すはもちろん日本一。3人の息が合えば十分狙えると思います」と話している。
 全国大会は23日、東京の両国国技館で開かれる。和高専チームは前井君のほか、竹中未来君(4年)、安村啓太郎君(2年)。