全国商工会青年部連合会等が広域的な青年部活動に功績のあった青年部員をたたえる「ネットワークづくり部門」顕彰に、由良町商工会青年部前部長の石方京太郎さん(39)=里、タカシ建具=が決まった。石方さんは町内各種団体のまとめ役を務め、特産品づくりやPRに尽力。県外の青年部員らとも友好関係を築くなどの活動が高い評価を受けた。顕彰授与式は、11月12、13の両日に新潟県朱鷺メッセで開かれる第16回商工会青年部全国大会の席上、行われる。
 全国大会での顕彰は個人を選考する「人(ヒューマン)づくり」と「ネットワークづくり」、団体対象の「まち(地域)づくり」の3部門あり、ネットワークづくり部門は広域的な青年部活動に率先して取り組み、他の団体をまとめ、各種事業の推進に大きな成果を挙げるとともに、そのネットワークづくりの確立に貢献した青年部員をたたえる。顕彰状は3部門とも全国6ブロック1人、1団体ずつに授与される。
 石方さんは平成7年に由良町商工会青年部に加入。部員になって19年間のうち15年間は役員、1期3年間は部長を務めた。同21年に行政はじめ農協、漁協、商工会など町内各種団体の若手らに呼びかけ、町の特産品PRを目的とした組織、町産品販売協議会の設立に尽力。翌22年度から現在までは同協議会の会長として精力的に活動している。25年度は11月に岐阜県美濃加茂市で行われたイベントに畑中雅央町長とともに参加し、富山県氷見市、宮城県東松島市などの参加者と友好関係を築き、東松島市とはその後に市役所職員、商工会青年部員と交流会・研修会を開くなどつながりを発展されている。特産品開発では23年に漁協と青年部員の協力でワカメを使ったようかん「海と大地」の商品化に成功し、県優良県産品(プレミア和歌山)推奨制度の認定、経営革新の承認を受けた。すでに新たな商品の研究もスタートさせており、地域活性化に積極的に取り組んでいる。さらに23年度に開かれた商工会青年部全国組織化45周年記念大会(和歌山大会)でも日高郡商工会青年部連合会会長、県商工会青年部連合会理事として活躍。郡内の青年部員をリードし、大会の成功に大きく貢献した。
 9月10日には、和歌山市で開かれた近畿ブロック商工会青年部交流研修会及び主張発表大会で、近畿府県商工会青年部連絡協議会の植村和宣会長から全国大会と同様の功績でネットワークづくり部門顕彰状を受けた。今回の近畿、全国顕彰に石方さんは「部員のみんながよく動いてくれ、みんなでもらえたものと思っています。これを励みに、もっと頑張っていきたい」と喜びを表している。