県が昨年度から、県内すべてのタクシー事業者とドライバーを対象に接客・接遇講習を行ってきた「和歌山おもてなしタクシー大作戦」に関し、県庁正面玄関前で30日、「おもてなしタクシー」の出発式が行われた。
 ことしは「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録10周年で、秋には大型観光PRイベントの「和歌山デスティネーションキャンペーン」がスタート。さらに来年は国体開催もあり、県は観光のゴールデンイヤーと捉え、県外から訪れた人を気持ちよくもてなすため、公衆トイレの便座の洋式化、温水洗浄機タイプへの切り替えなどの「おもてなしトイレ大作戦」を推進。おもてなしタクシーもその運動の一環として、昨年度からドライバーの接客実地研修等を行ってきた。
 出発式には和歌山市内の6社のタクシーとドライバーが参加。和歌山おもてなしタクシー連絡協議会会長の仁坂吉伸知事は「きょうは和歌山のタクシーの優しさを実証するスタートの日です。全国の人に和歌山の素晴らしさを伝えていきましょう」とあいさつし、女性ドライバーの槙野良美さん(ユタカ交通)が「お客さんに『また和歌山に来たい』と思ってもらえるよう、心からおもてなしをします」と宣言し、車体にステッカーや登録証をつけたタクシーが出発した。