公益社団法人県青少年育成協会主催、少年メッセージ2014和歌山県大会は26日、日高川町高津尾の日高川交流センターで開かれ、日高地方4人を含む18人の中学生が発表。日高附属中3年、望月春菜さん(美浜町)の「夢へつながる虹の架け橋」が金賞を受賞した。県代表として、11月の全国大会へ推薦される。日高地方からはこのほか大樫ももさん(清流中3年)と尾上幸平君(早蘇中3年)が銅賞を受賞した。
 県内応募の1万1598人から地方予選で選ばれた18人が発表。日高地方からは受賞の3人と森楓さん(中津中2年)の4人が発表した。
 金賞に選ばれた望月さんは、まず「虹の国をつくろう」というネルソン・マンデラ元南アフリカ共和国大統領の言葉を力強く述べ、自身の通う学校が国際交流に力を入れていることを説明。初めて海外の中学生と交流した時、日本の文化について思うように説明できなかったことから「自分の国のことを、もっとよく知らなくては」と痛感した。中国人留学生に「日中関係をどう思う?」と質問し、「ぼくは友好的につきあいたいと思っている」と聞いて自分と同じだ、とうれしくなった。「国の立場や文化は違っても、人と人とは理解し合える。広い視野をもって多くの国とよりよい関係をつくっていかなければ」と感じたという。「日本のことを自信をもって語れるようになりたい。そして、外国の人は『言葉や文化は違うけど同じ』であることを実感し、理解を深めたい。英語を学ぶだけではなく、互いに思いやりを持つことがグローバル化の第一歩。『違うことは楽しい』という気持ちでもっと外国のことを知り、いつか世界の国々を虹の架け橋で結びたい」と力強く締めくくった。講評では、「国際理解をテーマとした、スケールの大きな主張だった」と評価された。
 望月さんは「金賞に選ばれてとてもうれしいです。最初は緊張しましたが、発表しているうちに楽しくなり、地方の予選の時より落ち着いて発表できました。言葉や文化の壁を超えて外国の人たちとつながりたいという気持ちを伝えられたと思います」と笑顔で喜びを話した。今後、原稿とテープ審査によって全国出場が決まる。
 銅賞の大樫さんは「The most important thing Ⅰ want」と題し、マレーシアの研修生との交流から英語の必要性を実感したこと、国際的な活動への夢を述べた。尾上君は「心を磨くこと(剣の心)」のテーマで、小学生の時から打ち込んでいる剣道について述べ、「礼儀を重んじる剣道は、相手を尊重してきちんとした態度で接する。当たり前のことのようだが、日本人が求めてきた美しい生き方だと思う」と主張した。
 アトラクションでは、地元日高川町の小学生から大学生で構成するあすなろ倶楽部が踊りを披露。
8月23日の公演もPRした。