中学生硬式野球の日本一を決めるジャイアンツカップ全日本中学野球選手権大会の出場権をかけたボーイズリーグの関西予選最終戦が24日に行われ、和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースがゾーン優勝し、本選出場を決めた。日高地方から同大会に出場するのは初めて。タイガースは堅い守備とここ一番の勝負強さを見せ、強豪ひしめく3チームによるゾーン戦を見事制した。
 ジャイアンツカップはプロ野球の読売巨人軍が主催。同球団創設60周年を記念して1994年にスタートした。ボーイズリーグ、リトルシニア、ポニーリーグ、ヤングリーグ、フレッシュリーグ、ジャパンリーグが各組織の垣根を越えて参加しており、2007年からは日本野球連盟公認の全日本中学野球選手権大会として開催されている。ことしは8月8日から12日まで東京ドームなどで開催され、32チームがトーナメントで優勝を争う。
 ボーイズリーグの出場枠は10で、このうち関西ブロックは3つ。御坊タイガースは6月の日本少年野球選手権県支部予選で優勝し、8月2日からの全国大会と、ジャイアンツカップ関西予選の出場権を得ていた。
 関西予選は各支部予選を勝ち抜いた9チームが出場。3チームずつ3ゾーンに分かれてリーグ戦を行い、各ゾーン優勝チームが本選出場権を獲得できる形で争った。タイガースは22日の1戦目で兵庫の宝塚ボーイズと対戦。1回、安打と2四死球で満塁の好機に6番中井が左前にはじき返して先制。1―1の同点で迎えた5回には湯川の二塁打と井元の内野安打で勝ち越しに成功。追いつかれて2―2で迎えた最終回は中野の安打と四球で1死一、二塁とし、湯川の内野ゴロで併殺崩れとなった間に決勝点を奪った。投げては中井と山本の継投で2失点に抑え、3―2で勝利した。2戦目の浜寺(大阪南支部)戦は2点を追う6回、3番長井の安打と犠打で1死二塁とし、5番に座った中井の三塁ゴロが敵失を誘って1点。なおも嶝の右前打で1死一、三塁とし、最後はダブルスチールを決めて同点。投げては湯川、中井、山本の継投と堅守で2失点に抑え2―2の引き分け。1勝1引き分けでゾーン1位となった。ジャイアンツカップ開会式では井元勘太主将が選手宣誓することも決まった。
 西畑卓也監督は「6月の選手権で優勝して以降、選手たちが自信をつけてきたことが結果につながった。本選ではまず初戦を突破して勢いをつけ、頂点を目指して頑張りたい」と喜びのコメント。山﨑幸二代表は「日本一を決めるジャイアンツカップ出場を目標にやってきたので、本当にうれしい。冬から春にかけて厳しい練習を乗り越えてきた成果。3年生は小学6年のときに東京での全国大会で準優勝したメンバーが多く、また東京に戻ってこれてよかった。強豪ばかりだが、1つでも多く勝てるように頑張りたい」と抱負を語っている。タイガースのメンバーは次の皆さん。
 山﨑幸二(代表)、白綛伸治、瀧野肇、夏見和宏、森本靖(以上副代表)、西畑卓也(監督)、庄内清、中尾剛、庄内睦月、酒田勝也、岡本貴好、田中靖生、垣内諭、羽佐吉史(以上コーチ)、鈴子実来、山本勝生、片原啄勝、栁瀨稜人、中野聖那、湯川晃生、井元勘太、垣内翔、長井良樹、嶝晴城、渡瀨大志、榎本龍人、垣内直、太田龍、塩崎元基、井元数志、西﨑雄大、大久保親績、才木来慎、松木裕幸、中井友裕、小野寺優斗、中田惟斗、川井田駿、鈴子昂臣、中島大輔、小川泰二郎、周家一磨、畑垣聖