7月11日から県営紀三井寺球場で開幕する第96回全国高校野球選手権和歌山大会の抽選会が21日に和歌山商工会議所で開かれ、参加39校の準々決勝までの組み合わせが決まった。日高地方の5校は4ゾーンに1、2校ずつ振り分けられ、日高、日高中津の兄弟校は優勝候補筆頭の智弁和歌山と同じAゾーンに入った。日高は開会式後の開幕カードに登場することになり、粉河と顔を合わせる。
 参加校数は昨年と同じで、抽選会には各校の主将らが出席。春季近畿地区大会県予選ベスト4の智弁和歌山、田辺、箕島、高野山がシード校で、まずこの4校をA~Dの各ゾーンに振り分け、その後、残りの35校の主将が順番にくじを引き、次々と対戦カードが決まっていった。組み合わせは別表の通り
 開会式は11日正午から県営紀三井寺球場であり、貴志川の松島匡孝主将(3年)が選手宣誓。14日間の熱戦に火ぶたを切る。準決勝の組み合わせは大会12日目の第1試合終了後に決まり、順調に日程が消化されれば準決勝は25日、決勝は26日となる。公立校終業式の18日と準決勝前日で休養日の24日は試合を行わない。優勝校は8月9日から阪神甲子園球場で開幕する第96回全国高校野球選手権大会に県代表として出場する。
 今大会は、今春のセンバツ出場校で春季近畿地区大会県予選優勝の智弁和歌山が最有力との前評判。地元勢の組み合わせをみると、日高、日高中津の兄弟校が智弁和歌山と同じAゾーンに入り、注目が集まる。Bゾーンの南部は昨年夏準優勝のメンバーが残り、箕島、海南、和歌山商、和歌山東らの実力校が集まる激戦区で虎視眈々(こしたんたん)と上位をうかがう。Cゾーンの和高専は古豪と激突する初戦が鍵。Dゾーンの紀央館は初戦突破で波に乗りたいところだ。
 地元勢は毎年のように上位進出を果たしているが、あと一歩のところで敗れている。今夏こそ32年ぶりV、甲子園出場がなるか、熱戦から目が離せない。