ファミリーマートカップ第34回全日本バレーボール小学生大会県決勝大会が21、22の2日間、橋本体育館を主会場に開催され、男子の部で川辺ひかり男子が見事優勝。5年ぶり2度目の全国大会(8月13日から東京体育館など)出場を決めた。決勝は試合巧者の福島と対戦し、フルセットのジュースまでもつれる大接戦となったが、持ち前の強いサーブやアタックで撃破した。前田みき子監督は「前回のベスト16を超えたい」と早くも大舞台へ闘志を燃やしている。
 男子の部は9チームが出場。初日は4ブロックに分かれて予選リーグを行い、各1位の4チームが2日目に準決勝と決勝を行った。川辺ひかりは予選初戦で貴志川を2―0で破ると、2回戦で初参戦の由良アタッカーズと対戦し、2―0で下して決勝トーナメントに進出した。準決勝の浜宮(和歌山市)戦は危なげない試合展開で2―0(21―16、21―8)で退け決勝へ。優勝をかけた一戦は、福島(和歌山市)と激突した。全国切符がかかった緊張感からミスが出て第1セットを20―22(ジュース)で落とす苦しい展開。前田監督の「落ち着いて普段通りのプレーをしよう」の指示通り、冷静になった第2セットは持ち味のサーブ力で崩してリズムを作り、橋本、坪井両選手の強烈なアタックが決まり21―11で取り返した。最終セットも手に汗握るシーソーゲーム。一時は3点差を付けられるなど主導権を握られそうになったが、坪井選手の連続サービスエースで同点に追いつき、その後も一進一退の攻防でジュースに。最後はエースの橋本がスパイクをたたき込み、18―16で栄冠を手にした。
 前田監督は「劣勢だったが、最後は底力を出してくれた」と選手をたたえ、「サーブカットやスパイクの精度をもっと高め、5年前のベスト16以上を狙いたい」と張り切っていた。川辺ひかりのメンバーは次の皆さん。
 前田みき子(監督)、荒木美香(コーチ)、橋本直宜、荒木秀介、坪井稔樹、久保竜旗、中孝史郎、新家樹紀、宮﨑雅椰、安達智樹、的場匠海
 37チームがトーナメントで争った女子の部には、日高地方から7チームが出場したが、上位進出はならなかった。
 2回戦から出場の川辺流星は、ITOを2―0で下して3回戦に進出したが、城北に0―2で敗れた。川辺ひかり女子は1回戦で新南を2―0で破ったが、2回戦で上名手に0―2。南部は1回戦で耐久を2―0で退けたが、2回戦で和歌浦に0―2で敗退した。名田ソレイユ、内原、稲原、日高は1回戦で涙をのんだ。