地域産業を学習しようと、みなべ町の4小中学校は14日から22日まで梅採り勤労体験学習を行った。高城小学校(露詰晋也校長)でも15・22日の2日間実施し、全児童63人が梅の収穫や選果作業などに汗を流した。子どもたちは「親の仕事の大変さが分かった」などと話しながら、地域の産業を実践的に学んでいた。
 主産業の梅栽培を家族らと一緒に働きながら体験することで勤労の喜びや厳しさを知り、地域の特産に感謝するのが目的。以前は旧南部川村の6小中学校で平日に実施されていたが、平成14年度に導入された週5日制の影響で授業時間が不足し、大半の学校が土日曜日に変更。唯一、平日に実施していた清川中学校も昨年度末で統合され、ことしは実施校のすべてが土日曜日となった。
 ことしは高城小学校のほか上南部小学校が14日、上南部中学校が21・22日、高城中学校が22日に行われた。高城小4年の永井千景さん(島之瀬)は実家で梅を栽培していないため、滝地内の親戚の家で作業に取り組んだ。梅果実の収穫、大きさや品質などで分ける選果作業を行い、「蒸し暑かったのでとても疲れた。自分でやってみて、農作業の大変さがよく分かった」と話していた。