看護師との触れ合いを通じて魅力を知ってもらう、日高地方地域医療対策協議会主催の「交流イベント」が7日、日高病院で初めて開催され、高校生や一般約100人が訪れた。日高、和歌山、北出、北裏の4病院のPRビデオを観賞したり、血圧測定や妊婦体験など看護師と直接話して救命の現場を体感。責任の重さややりがいを知り、「ますますなりたくなった」との声が聞かれ、大成功だった。
 同協議会長の鈴村滋生御坊保健所長は「将来の選択肢の一つに看護師を考えてくれてありがとう。何より患者の痛みや苦しみ、不安に心を寄せて励ます看護師になってほしい。今後もフェイスブックを立ち上げ、皆さんと看護師が交流を続けられるようサポートしていきたい」とあいさつ。北出病院職員でつくる「消炎鎮痛バンド」の吹奏楽と歌で華やかに開幕した。
 看護師さんありがとうメッセージの表彰式では、最優秀賞の井阪照子さんの作品を、来賓出席した前御坊保健所長で県健康局の野尻孝子局長が心を込めて代読した。日高病院で働く看護師らが「大変なこともあるが、患者さんから『ありがとう』という言葉をいただいたときは、この仕事をしていて本当によかったと思う。やりがいがあるので、いつか一緒に働きましょう」などと看護職の魅力を紹介。吉本興業の和歌山住みます芸人わんだーらんどのユニークな司会、4病院が自作したDVD観賞、看護にまつわる○×クイズなど和やかな雰囲気で楽しみながら看護の仕事を勉強した。
 フリータイムでは白衣を着て記念撮影したり、血圧測定、模擬赤ちゃんの抱っこ、災害派遣医療チーム「DMAT」の活動など各ブースは人だかりができる人気ぶりで、看護師と直接ふれあうことで仕事の楽しさを肌で感じていた。湯浅町から参加した女子高生は「病院の仕事はあまり知らなかったけど、きょうのイベントでよく分かった。ぜひやってみたいと思いました」と笑顔。南部高校から友達4人で参加した森愛莉さん、吉田知世さん、桂南美さん、宮﨑絵理さんは「将来は看護師になりたいと思って参加しました。いろんなことを知る機会になってよかった。看護師になりたい気持ちがますます強くなりました」と話していた。