先日、大阪市内の交通科学博物館というところに行ってきた。 実物の機関車や新幹線、 模型やプラレールなど、 鉄道を中心にさまざまな展示物があり、 食事コーナーでは駅弁も販売されており、 鉄道ファンや親子連れには人気の施設のようだ。
 ただ印象的だったのは、 特別企画として開かれていた熊本県のゆるキャラ 「くまモン」 のショー。 開始30分以上前からステージ前には多くの人が集まっており、 中にはくまモンのイラストが描かれたTシャツを着たり、 バッグを持っている人がおり、 ファンもいるようだった。 ショーではコミカルな動きをするくまモンと進行役の女性が笑いを交えながら進め、 「くまモン体操」の振り付けを教えたり、「○×ゲーム」などがあり、子どもたちは盛り上がっていた。
 ゆるキャラグランプリ2011の王者で有名なのは知っていたが、実際に見たのは初めて。大きく見開いた目が特徴的ではあるが、 それほど他のゆるキャラと比べてインパクトのある見た目ではない。 なのになぜここまで人気があるのか。 人気の秘密にはさまざまな説があるが、 名刺を作って配布したことやグッズのキャラクター使用料を無料にしたこと、 熊本PRを前面に出さなかったこと、 軽快な動きがウケたなど。 いずれにしてもキャラクターが出来た後の、 努力や工夫が功を奏したようだ。
 くまモンのグッズ販売などで経済効果は約300億円にもなると言われている。 日高地方にもさまざまなゆるキャラがある。 工夫を凝らした売り出し方や、 歌や踊り、 一発ギャグなどかわいい見た目にプラスαするなどして、 地域を支えるキャラクターに育ってもらいたい。    (城)