14日告示、 19日投開票の日高川町首長選は、 一騎打ち確実な現職、 玉置俊久氏 (63) =玄子=と元役場公室長の新人、 市木久雄氏 (61) =下田原=の両陣営による激しい前哨戦が繰り広げられている。 本紙では、 有権者100人アンケート 「町政に望むこと」 でベスト3に選ばれた政策についての両氏の考えや取り組みを紹介しており、 第2回の今回は 「子育て支援・教育」。
 アンケートでは、 有権者に全11項目から3項目を選んでもらったところ、 子育て支援 (教育) は半数以上の52人が力を入れるよう求めている。 特に子育て真っ最中といえる30代については81%が選んでおり、 子育てしやすい町づくりを望んでいる。
 子育て支援で玉置氏が挙げているのは、 保育園の増改修、 小学校まで給食費無料化、 スクールバスのエリア拡大、 複式学級の弊害をなくすための合同授業取り入れなど。 「実現した中学校まで医療費無料化は子どもたちや子育て世代の人々を支援したいという切実なる思いから。 子育ては地域で支援していくものと考えており、 無理をしてでも子育てしやすい環境にしていきたい」 と強調する。
 具体的には 「お母さんが安心して働けるようにとかわべ保育所の増改修を行い、 入所希望に応えることができた。 今後は子育て世代の負担軽減へ給食費無料化 (中学校については大成が御坊市との組合立のため今後検討) に取り組みたい。 スクールバスの利用範囲も広げ、 子どもたちの登下校の安全を確保したい」 と訴える。 「白馬山脈で稼働している2つの風力発電事業が財源。 他にもいくつかの事業が計画されており、 この財源を子育て世代、 子どもたちのために使わせていただく」 という。
 一方、 市木氏が掲げているのは、 高校生まで医療費無料化、 施設拡充などによる3歳未満児の保育枠拡大、 病児・延長保育、 小学6年生まで学童保育拡大、 小中学校の給食費無料化など。 「近年、 夫婦2人で働きたいという家庭が増えている。 そんな思いを実現するためにはきめ細やかな子育て支援が必要」 と訴える。 子育てなどの理由で十分に働けない母親が多いことから 「保育所を充実させることが大事。 施設の拡充、 保育士の補充などで3歳未満児の保育枠を広げるとともに、 仕事が終わるまで子どもを預けられ、 子どもの体調が悪いときでも対応できるよう病児保育を含めた延長保育の実現に取り組みたい。 児童についても学童保育を拡充する」 と力を込める。
 負担軽減への支援策として 「大成中の問題もあるが、 すべての小中学校の給食費無料と高校生まで医療費無料化を実現する」 とし、 「町長をはじめとする特別職の報酬の見直し、 行財政改革、 各種イベントの見直しなどで財源を確保する」 という。