第29回日本拳法和歌山大会兼第13回友田忠杯が海南市の拝待体育館で開かれ、 日高地方勢が大活躍。 個人一般男子2段の部で和拳連日高支部で和歌山病院勤務の入田和樹さん (26) =日高川町入野=が優勝。 個人中学3年男子の部では和拳連御坊支部の脇口海志君 (有田文成中) が優勝、 北岡大成君 (御坊中) が準優勝、 個人女子小学5年の部で山方萌楓さん (清流小) も準優勝し、 4人が9月の全国大会出場切符を獲得した。
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 幼児から大人まで総勢約200人が参加する県内最大級の大会。 2本先取で、 男女学年別に分かれてトーナメントで争い、 上位2位までが9月に大阪府立体育館で開催される全国大会に出場できる。
 一般男子2段の部には30人が出場。 現役の大学生選手がほとんどの中、 入田さんは得意の右ストレートや払い腰から抑え込んでの突きが冴え、 1回戦から4試合連続で2本勝ち。 決勝は2分の制限時間で勝負がつかず、 無制限1本勝負で抑え込んでの右面突きを決めて栄冠を手にした。 小学3年から日本拳法を始め、 同大会は中学3年のときにも優勝し全国大会でベスト8入りしている。 以来11年ぶりの参加で、 いきなり頂点に立った。 二十歳から4年間のブランクがあり、 2年前から復帰。 いまでは日高をはじめ粉河や白浜など週5日、 各支部の道場に通って練習を重ねている。 全国大会に向けて 「ブランクを埋めるためにもっと練習して、 1回戦を突破できるように頑張る」 とこぶしを握っている。
 男子中学3年の部は9人が出場。 脇口君は1回戦と準決勝を面突き2本で難なく勝ち上がると、 決勝は同じ御坊支部の北岡選手と激突。 互いに面突きで1本ずつ取り合う互角の勝負を演じ、 最後は延長戦で脇口君が面突きを決めた。 同部は御坊支部の倉優斗君 (日高付属中) が準決勝で北岡君に敗れたものの3位決定戦を2本勝ちし、 御坊支部勢が上位を独占した。
 脇口君は小学2年から日本拳法を始め、 同大会では4年から3連覇し全国大会でも3位に入賞している実力の持ち主。 中学1年と2年は惜しくも準優勝で、 今回3年ぶりに王座に返り咲いた。 得意技は面突きで 「9月までに蹴りも磨き、 3位以上を目指したい」 と力を込めている。 北岡君は小学3年から始め、 得意技は面突き。 小学生時代にも全国出場している。 「決勝では延長戦で負けたので、 もっとスタミナをつけて全国でリベンジしたい。 3位以内が目標」 と張り切っている。
 小学女子5年の部は5人が参加。 2回戦から登場の山方さんは面突き2本で勝利し、 決勝は胴を2本決められたが、 2度目の全国切符を手にした。 1年から習っており、 今大会はスピードのある面突きが冴えた。 「もっと体力をつけて、 全国で3位に入りたい」 と闘志を燃やしている。
 御坊支部勢は小学生団体 (6人) にも出場。 1回戦を4―2で勝ち上がり、 準決勝で2―4で敗れたが、 3位入賞を果たした。 団体メンバーは次の皆さん。
 山田佳也 (野口小2年)、 川口史恩 (清流小3年)、 前田和希 (和田小4年)、 北裏陽菜 (和田小5年)、 倉彩斗 (御坊小6年)