生クリームをたっぷりと使ったロールケーキ 「堂島ロール」 や同じく生クリームを多量に用いた新ジャンルのキャラメル 「生キャラメル」 など。近年、 こういったご当地お菓子が大流行だ。 土産物にも最適で、 この二つは和歌山に住んでいても味わったことがある人は多いと思う。
 「二番煎じ」 でも、 各地でご当地お菓子の開発が精力的に行われているという。 成功した例を紹介すると、 長崎県ではジャガイモ入りのキャラメル 「じゃがメル」なるものが売られており、 千葉県では 「しょうゆ味ラスク」、 長野県では 「干し柿ミルフィーユ」。 いずれも大人気とテレビで取り上げられていた。千葉県には大手しょうゆメーカーがあり、長野県は干し柿が特産。長崎県でなぜジャガイモ? と不思議に思うかもしれないが、生産量が北海道に次ぐ全国2位ということを生かしている。トップとは圧倒的な差であまり知られていないデータだが、 そこに目をつけたところ大当たり。 科学の世界は2位ではダメのようだが、 これは「新鮮な食感」 がうけて大成功だった。 いまの世の中、 何がヒットするか分からない。
 日高地方には誇れる特産物がいっぱいある。 一部商品化され、 人気を博しているものもあるが、 料理にこだわらなければもっと活用方法があるのではないか。B級グルメの大会が注目を集めているのならば、 地元でご当地お菓子のコンテストを企画してみるのもありと思う。 人気上位の商品は高速のインターで販売させてもらえるとかの副賞をつければアイデア商品が集まり、 じゃがメルのように目の付け所が違う人が出てくるかもしれない。 紙面でコンテストが出来ないか、 一度考えてみたい。  (賀)