日本維新の会が21日、第3次公認候補を発表し、本県3区では和歌山市選出県議の山下大輔氏(45) =同市=を擁立した。 3区ではすでに自民党前職の二階俊博氏 (73) =市内島・当選9回=、 共産党新人の原矢寸久氏 (61) =白浜町=が立候補を予定しており、 山下氏の出馬で三つどもえの戦いの公算が高まっている。
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 山下氏は法政大学を卒業後に和歌山市職員、 同市議などを経て平成15年4月に県議に初当選。 18年には和歌山市長選に出馬するが落選し、 19年に県議に復帰し現在3期目。 21年に一時的に民主党に所属していた以外は無所属で、 維新の会の政治塾に参加して衆院選立候補の機会をうかがっていた。 公認を受けたことについては 「身の引き締まる思い。 皆さんに維新の会の取り組みが和歌山の再建につながることを理解してもらえるよう、 全力で取り組む」 と意欲をみせている。 これに対して二階陣営では 「国土強靱 (じん) 化を進めて県民の命を守るのが使命。 維新の会の候補者が擁立されるということなので気を引き締めて臨みたい」 とコメント。 原陣営では 「維新の会は自民党と同じような古い形の政治を目指しており、 新しい政治を求めている国民の期待には応えられない。 今後も消費税、 TPP、 原発を中心に訴えていきたい」 と話している。
 このほか、 3区では民主党が候補者の擁立を模索している。 当初、 同党前職の玉置公良氏(58) =白浜町・1回・比例近畿ブロック=が出馬するとみられていたが、 16日に急きょ不出馬を表明したための対応。 ただ、 関係筋では 「人材がなく擁立が難しいのではないか」 との話も聞かれる。 23年4月の県議選御坊市部に出馬した斎藤麻希氏 (36) =藤田町吉田=で調整を期待する声もあったが、 本人は 「その気は全くありません。 地域に根ざした活動を続けており、 県議選一本でいきたいと思います」 と否定している。 平成21年8月の前回衆院選では二階氏が11万7237票、 玉置氏が10万2342票、 幸福実現党の湊侑子氏が5634票だった。今回、顔ぶれは違うが再び三つどもえの戦いとなりそう。