県高校柔道新人大会(第35回全国高校柔道選手権大会、第54回近畿高校柔道体重別選手権大会、第54回近畿高校柔道新人大会の各県予選兼ねる)が17日から19日までの3日間、和歌山ビッグウエーブであり、女子の部団体戦で紀央館が4年ぶり3回目の優勝。第35回全国高校柔道選手権大会(来年3月19日、東京都)の出場を決めた。紀央館女子勢はメンバー10人全員が個人戦でも上位入賞、近畿切符を獲得するなど大活躍だった。
 男女団体戦、個人戦男子8階級、同女子7階級で熱戦を展開。団体戦は優勝校が第35回全国高校柔道選手権大会、上位6校が第54回近畿高校柔道新人大会(来年2月2・3日、京都府)へ。個人戦はベスト4(女子52㌔以下のみ上位5選手)が第54回近畿高校柔道体重別選手権大会(来年1月26日、兵庫県)に、それぞれ県代表として出場する。個人戦の全国大会県予選については来月に行われる。
 女子の部団体戦には8校が参加。紀央館は先鋒・吉田瑠奈(2年)、中堅・戸村紀子(同)、大将・岡本希望(1年)、控え・谷葉月(同)、同・宮﨑さくら(同)の5選手がメンバーで、熊野を2―0、那賀と和歌山北を3―0で破って予選リーグを突破した。予選リーグ上位4チームで争われた決勝トーナメントでは初戦が不戦勝。決勝は箕島に1―1の内容勝ちとなり、4年ぶりの優勝を決めた。主将を務めて4試合すべて1本勝ち、決勝は袖釣り込み腰で千金の勝利を飾った戸村選手は「自分の中ですべて1本勝ちして後ろにつなぐという目標があり、それをクリアできたのでよかった。箕島には去年決勝で負けていたので、どうしても勝ちたかった」と笑顔を見せ、来春の全国大会へ向けては「実力を出し切れば結果はついてくると思います。上位進出が目標です」と力強く話した。
 個人戦の紀央館女子勢は、48㌔級で小杉唯菜選手(1年)が2位、宮村愛佳選手(2年)と谷選手が3位。52㌔級で吉田選手が優勝、堀みのり選手(1年)が3位となり、57㌔級で松下沙都選手(同)が2位と健闘した。63㌔級では戸村選手が貫禄の優勝、70㌔級では岡本選手が2位。78㌔級で宇治玲菜選手(2年)が2位、78㌔超級で宮﨑選手が優勝を飾った。
 日高地方関係では、男子60㌔級で籔田大晴選手(和高専2年)、同90㌔級で西山将矢選手(箕島2年、御坊市)がそれぞれ優勝。女子57㌔級で上平朋加選手(耐久2年、中津中出身)が3位入賞を果たした。