先日、印南町丹生の来迎寺と川又の安養寺(いずれも池上省吾住職)で開かれた彼岸講座で、筆跡診断士の山上りるもさんの話を聴いた。筆跡診断とは人が書く文字を見て、性格などを読み取ること。講座では実際に参加者全員で漢字を書いて、診断する参加型だったので楽しめた。
 講座で紹介された漢字は「和歌山太郎様」。実際に書いてみて自己診断してみよう。まず文字の大きさは行動力、声の大きさを表す。続いて「太」の文字の2つの払い。左の払いは目立ちたがりや度、右の払いはのめり込み度を表し、どちらも長いほど強い。さらに「太」の文字の「一」の上にでている部分が長いほど人よりも上に立ちたいというリーダー気質が強いことになる。次に「様」の偏の「木」だが、3画目、4画目の払いが「十」の交差する部分からきちんとつながっている人は優しく、4画目が3画目を交差するように切っている場合は白黒はっきりしている現れ。また「様」の偏とつくりの間隔は心の広さを表している。さらに3つある「口」の字で、ところどころに隙間が開いている人もいると思うが、左上が開いていればお金がよく入ってきて、左下が自分への甘さ、右下が詰めの甘さを意味し、左上が開いていても下が開いていればお金はたまらないという。
 結構、自分の性格に当てはまったのではないだろうか。逆に言えば文字を変えることで性格を変えることができる。飽き性の人は右の払いを長くするなど。また人の文字を見極めることで性格や心境を読み取ることができ、付き合い方の参考にもできる。興味のある方はいくつか覚えてみてはどうだろうか。  (城)