毎年夏に行う健康診断。過去にこれといった悪いところもなかったが、ことしの結果によると肝機能が少々弱っているようだ。なんだかよく分からないが「GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)」という酵素の量が血液中に多いらしい。肝臓ではこの酵素がつくられて食べ物を分解してくれるが、肝臓が損傷を受けていると、そこから酵素が血液中に流れ出し、GOTの数値が上がるそうだ。
 主にアルコールの摂取や喫煙が原因で、肉など脂肪分の摂り過ぎ、甘いものの食べ過ぎ、薬の服用などでも肝臓が傷つく。これがひどくなると肝硬変や肝臓ガンにつながる。筆者も原因に思い当たる節が多々あり、アルコールやたばこをやめるところまでするつもりはないが、少しずつでも食事を改善して沈黙の臓器をいたわろうと思う。
 インターネットで調べると、肝臓にいい食事はタウリンが含まれたカキやシジミ、良質なタンパク質が豊富な牛乳、抗酸化作用の成分があるゴマ、ビタミンを多く含むニンニクなど。あとはイカやエビ、海藻や野菜もいい。逆に脂肪となる肉や揚げ物などは控えた方がいいが、これらも全く食べないと今度は別の栄養素が体に不足するため、結局のところ何でもバランスよく食べるのがよさそうである。あと、筆者は普段食べ過ぎに気を使っている反動か、休日前の夜間にドカ食いすることがあり、これも肝臓に大きな負担となるそうだ。
 それにしても30代後半、アラフォーにもなってくると、「体に少しずつがたが出てくるものだなぁ~」としみじみ。同世代の読者も油断することなかれ、日ごろの健康管理に十分注意しよう     (吉)