2011年も残すところ半月余り。先ほどケータイでニュースを検索すると、ことし一年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」が発表されていた。選ばれたのは「絆」。東日本大震災を受けて家族や仲間、身近でかけがえのない人との絆をあらためて知ったとして、もっとも多くの応募があったようだ。
 「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会が毎年、その年の世相を表す漢字一文字を募集して選び、発表している。ことしは過去最多の49万通余りの応募があり、「絆」は約6万通を集めたそう。被災した人たちがさまざまな人との絆で助けられたことやサッカー女子ワールドカップで日本代表のなでしこジャパンが優勝してチームの絆を感じたことなどが理由に挙がっていた。
 さて、皆さん個人的な「今年の漢字」は何だったでしょうか。取材先の方や家族、友人らに尋ねてみたが、なかなかすぐに思いつかない人が多く、そういう筆者もこれという一文字が浮かばない。「何があり、何をしただろう」。ことし一年を思い返すと、「絆」は確かに感じた。「それいけキッズ共和国」のページを中心に、たくさんの子どもや人に出会い、根掘り葉掘り話を聞く。ほかにも新しい出会いがあり、これまで付き合いのある人と合わせ、とにかく広く深く取材。半面「(賃金をもらっている以上)成果を出せていない努力は意味がない」といわれるように、仕事に追われ、言い訳をして、自分が取材したいものを追う時間をつくるのを怠けた。余裕がなく、成長も進歩もクエスチョンで、思い浮かぶ漢字も反省を意味する一文字だらけ。来年は前向きに進む挑戦の「挑」にできれば、そんな感じだ。そして皆さんにとって「笑」の一年でありますように。  (笑)