市の第4次総合計画が、本年度から平成32年度までの10カ年計画でスタートした。今回、 重要テーマの一つに「市あx民と行政の協働のまちづくり」を掲げている。協働とは「責任と行動において相互に対等であることが不可欠で、互いに連携していくこと」などという意味だ。
 ならば協働のまちづくりとはどんなことなのか。例えば地域の清掃活動を一緒に汗を流して頑張ったり、観光振興策をともに知恵を絞って考えたり、防災対策を協力して行ったり。少し考え方を変えれば執行部が出した議案を市民の代表である議会がチェック。ときには議会側から提案することもあり、これもまた市民と行政の協働といえる。第4次総合計画ではこれらをさらに発展させ、一層密度の濃い市民と行政の連携を目指す。
 市は今後、「市民参画・協働推進事業アクションプラン(実行計画)」を策定していき、具体的に市民と行政が何に取り組んでいくのかをまとめる。計画の内容も大切だが、筆者はいかに市民に積極的に参画してもらえるような環境、仕組みづくりができるかもポイントだと思う。言い方は悪いが、もとからまちづくりに積極的な人たちは放っておいても惜しみない協力をしてくれるはず。問題はそれ以外の人、例えば▽「我関せず」でまちづくりに興味がない▽不平、不満はあっても意見を言える場がない▽グチはいうが自分は動かない―のような人たちをどうやって引っ張り出して、巻き込んでいくのか。協働のまちづくりを一層推進するには市民総参加も大切な要素で、そこら辺の仕組みづくりや働きかけも行政の重要な役割だろう。   (吉)