今月末で中学時代の恩師が定年退職、小欄を借りて、ねぎらいと感謝を伝えたい。2年から軟式野球部の顧問として指導、3年のときに担任してもらった先生。もう30年近く前になるが赴任早々、グラウンドでの集合に「ダッシュじゃ」と、喝を入れられたのが初対面だった。数学の授業が楽しかったこと、進路についての三者面談で「どこ(の高校・学科)に行っても(勉強するかしないかは)本人しだい」と、意思を尊重してくれたことなどを覚えている。この仕事に就いて、再会後もお世話になり、当時の話で談笑。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

 この春、双子の甥が中学を卒業し、高校入試に合格。一人は県立高校の合格発表日、学校に電話で報告したようで、取材で学校を訪れた際、それを聞いて感心した。もう一人は親元を離れて県外へ進学。2人とも知らないうちに成長し、まさに光陰矢の如しだ。

 そんな2人の卒業記念文集が家にあったので拝見。文集だけでなく、それぞれ自分のプロフィルや「バラ色人生予定表」があり、同じ学校だが、昔とは違うなと感じた。その文集の冒頭に「高校生活は、さらなる自己発見の場となり、皆さんを成熟させ、より広い世界へと導いてくれるはずです。皆さんがこれからの人生で直面するであろう挑戦に、勇気と自信を持って立ち向かい、自分自身の可能性を最大限に引き出してほしいと願っています」と校長先生。卒業生に限らず、新たなステージに立つ多くの人に言える素敵な言葉だった。子どもから大人へ、頑張りは本人しだいな一方、可能性は無限大。甥だけでなく紙面を通じて応援し、その成果をニュースとして記事にさせてもらえたらと思う。(笑)