かわべ天文公園の再整備案に盛り込まれたコスモポートなど

 日高川町は21日、和佐のかわべ天文公園再整備案について議会に説明した。「みんなが一緒に集まれる遊び場(プレイグラウンド)」をコンセプトとし、現在のプラネタリウム室を遊べるスペース(ボールプール)に改修し、屋外にはフットサル場などを設置する考えを提案。来年度中に計画を確定させ、27年度に全体の完成を目指す。

 かわべ天文公園は1996年にオープン。大型の天体望遠鏡のある観星塔、プラネタリウムを設置したコスモポートなどがあり、屋外では芝生の上で楽しめる遊具などを備えている。プラネタリウムは2014年まで稼働していたが、現在は老朽化などで使用されていない。町は天文公園の充実を図るため、今年度から再整備に取り組んでいる。

 再整備案は19年度に実施した住民アンケートや子育て世代などからの意見を基にまとめた。担当の企画政策課の説明によると、コスモポートのプラネタリウム室は子どもたちがボールの入ったプール内で遊べるプレイルームに改修し、本が楽しめる幼児用のスペースも設ける。現在のレストランは交流ラウンジに変更し、ドリンク・物販コーナーも設置する。屋外では人工芝のフットサル場を設けるほか、ふわふわドーム、障害の有無に関わらずに楽しめるインクルーシブ遊具、健康遊具、ドッグランなどを設置することを計画している。

 全員協議会では議員から「コスモポートの利用は無料なのか」「喫煙所などの設置など詳細について検討を進める必要がある」などの意見が上がっていた。

 再整備事業には今年度から27年度まで5年間の国の社会資本整備総合交付金を活用する。