この時期になるとブラックフライデーというセールがいたるところで始まる。初めて目にしたのはアマゾンだったと思うが、いろいろな物がセール価格となるので、日用品や消耗品など買い込んでしまう。今年もすでに始まっており、さまざまな商品をチェックしている。アマゾンだけでなくスーパーなどでも見かけるようになり、広まってきているようだ。この言葉を聞くようになって数年になるが、「黒い金曜日」とはどういう意味だろうか?

 起源は1960年代のアメリカフィラデルフィアのようで、11月の第4木曜日に感謝祭が行われ、その翌日は休暇を取る人が多く、感謝祭プレゼントの売れ残りセールなどが行われたという。ブラックというのは、現地の警察が、人が外にあふれて仕事が増えるために「真っ暗な金曜日」と呼んだことがきっかけとされる。当初は「ブラックフライデー」の呼び名に小売店が不快感を示したようだが、黒字のブラックという解釈が出てからはさらに広まっていったという。

 そんなアメリカの大ショッピングイベントが海を超えて他国へも広がっており、日本でも2014年に日本トイザらスが初めて開催。イオンなども続き、楽天市場などの多くのECサイトも取り入れるようになった。また「ブラックフライデー」の言葉は使わなくとも、この時期に合わせてセールを実施しているところも多くあるようだ。

 金曜日は過ぎたがセールは続いているところが多い。新型コロナの流行やロシアのウクライナ侵攻などによりさまざまな原料費が高騰し、身近な生活用品や食料品、燃料などの値上げが続き、買い控えや節約が求められる昨今。セール期間だけでもお得にショッピングを楽しみたいものだ。(城)