稲葉さんの合図で出発する税の作文列車

 税を考える週間(11~17日)に合わせ、紀州鉄道が作文列車となって中学、高校生がつづった税の作文14編を車内に掲示して運行を開始。18日に西御坊駅で出発式が行われ、「中学生の税についての作文」で、大阪国税局長賞に選ばれた日高附属中3年、稲葉千紗さん(15)=美浜町=の合図で出発した。

 税の作文列車は、御坊納税協会(中江良一会長)、日高納税貯蓄組合連合会(西田光作会長)、御坊税務署(北村文夫署長)が企画し、紀州鉄道の協力で4年目の取り組み。日高地方の生徒が取り組んでいる「中学生の税についての作文」「税に関する高校生の作文」のうち、特に優秀だった作文を車内に掲示し、乗客らに読んでもらうことで税について考えてもらおうと実施しており、今年は中学生の9編、高校生の5編を掲示している。

 出発式では中江会長が「中学生、高校生の税の作文を読むことは税を負担している世代にもあらためて税を考えるいい機会になっている。皆さんも今一度税について考えていただき、正しい理解を広めるため今後ともご協力をお願いします」とあいさつ。稲葉さんが受賞作文「安心できる暮らしのために」を朗読。紀州鉄道鉄道事業部の大串昌広運輸課長から制帽や手袋を受け取り、一日駅長に任命された。

 御坊市の公認PRキャラクターみーやちゃんが見守るなか、稲葉さんや主催者らがテープカット。「税」と書かれたヘッドマークを付けた列車が、稲葉さんの「作文列車、出発進行」との合図で走り出した。
 作文列車は12月15日まで運行される。