暗がりの中、階段を登る住民(印南小学校裏の避難階段で)

 世界津波の日の5日、県内沿岸部の各市町は住民参加の避難訓練等を実施。日高地方も御坊市、美浜町、印南町、みなべ町で高台への避難や避難所の開設、防災啓発イベントなどが行われた。

 印南町は、町内全域を対象とした地震津波避難訓練を実施し、町民約2000人が参加した。

 午後5時15分に地震津波発生のサイレン放送、携帯に通知が届くエリアメールが送信され、広報車や消防車両も出動した。

 住民は懐中電灯を片手に最寄りの高台や避難所へ避難。印南地区の高台にある避難センターへは、印南小学校裏にある避難階段を登る人も多く、津波到達想定時間(約20分)以内にほとんどの参加者が到着していた。

 役場では災害対策本部も設置され、各避難場所との情報伝達や災害対応のシミュレーションが行われた。