炎を前に神事を行う平野宮司㊧ら

 印南町印南原の大歳神社で15日、恒例の古神札焼納式(どんど焼き)が行われた。

 どんど焼きは、古札を焚き上げる炎にあたると1年間無病息災で過ごすことができるという縁起のいい行事。朝早くから氏子らが集まり、古い神札やしめ縄飾りなどが境内の斎場に集められた。

 平野聖翔宮司と平野聖也禰宜が神事を行ったあと、小たいまつの忌火(いみび)を点火。太鼓が打ち鳴らされるなか勢いよく燃え上がり、境内は熱気に包まれた。

 平野宮司は「コロナ禍で行事が神事のみとなるなか、住民の神社離れも懸念されています。伝統的な神事を継続し、神社の活気を取り戻していければ」と話していた。