喜びいっぱいにゴールテープを切るみなべ町アンカーの沖見選手

 日高地方体育協会(久留米啓史会長)主催の第59回日高地方駅伝競走大会は15日、御坊総合運動公園周回コースで開かれ、7市町代表が小学生男女各3人、一般3人の9区間18・0㌔で熱戦を展開した。レースは1位が何度も入れ替わる大混戦となり、4人が区間賞の快走を見せたみなべが逆転で3大会ぶり5回目の優勝を飾った。最後まで優勝争いを演じた日高川町が2位、3位には日高町が入賞した。

 レースはみなべ町の首位スタートで始まったが、2区で日高川町、4区で御坊市、5区では日高町、6区で再び日高川町がトップに立つなど手に汗握る白熱のたすきリレーが展開された。

 みなべは1区中西がトップでつなぎ、2区以降も首位を射程圏内におさめる粘りのリレーを展開。4位でタスキを受けた7区田口が区間賞の走りで2位に押し上げ、8区小山も区間賞、トップと2秒差でアンカーへ。最終ランナー沖見も区間賞の快走で逆転、喜びを体いっぱいに表現してゴールテープを切った。

 みなべ町の清水昭男監督は「大人は3人とも予想通りの走りをしてくれ、子どもたちが全員予想以上の走りで頑張ってくれた。まさにチーム一丸での勝利。ジュニア駅伝にもつながったし、とにかく楽しんで走ってもらいたい」と選手をたたえた。日高川町は最後までトップ争いを演じ、日高町も一時首位に立つなど見せ場を作り、3位をキープした。

 大会は新型コロナの影響で2年間中止しており、3年ぶり。

 7市町の成績と区間賞は次の通り。
 【成績】①みなべ町(中西ののか、森本翔生瑠、林優、前田柚葉、林琥大朗、中嶋司、田口果林、小山悠斗、沖見直哉)1時間4分59秒②日高川町(高尾麗菜、齋藤朗、小山祐平、岡田にこ、伊賀弘人、小山智成、藤本結愛、中田智仁、谷本悠)1時間5分11秒③日高町(周家心虹、田上勇斗、野田康介、小河原凛、柏原真斗、鈴木健斗、小宮百華、小林賢吾、湯川達矢)1時間5分32秒④印南町⑤御坊市⑥由良町▽美浜町(オープン参加)
 【区間賞】(全区間2㌔)▽1区=中西ののか(みなべ町)7分33秒▽2区=齋藤朗(日高川町)、田上勇斗(日高町)6分58秒▽3区=山中一輝(御坊市)5分56秒▽4区=北野芙佳(御坊市)8分00秒▽5区=柏原真斗(日高町)7分18秒▽6区=小山智成(日高川町)6分13秒▽7区=田口果林(みなべ町)8分15秒▽8区=小山悠斗(みなべ町)、中田智仁(日高川町)7分23秒▽9区=沖見直哉(みなべ町)6分01秒