最初にハマッた漫画は「キン肉マン」だった。便器マンなどユニークなキャラクターたちが面白くたちまち友達の間で話題になった。ウォーズマンが登場したときは衝撃的で、その強さに憧れもした。必殺技「パロスペシャル」を友達とかけあった40代、50代の方も多いのではないか。自分史上の傑作の一つは、「北斗の拳」。「お前はもう死んでいる」のセリフを知らない子どもは当時いなかったといっても過言ではない。ラオウや金色のファルコを思い出すだけで今でもテンションが上がる。「ドラゴンボール」しかり、多くの男の子は強さに憧れるのだろう。

 タイで漫画やアニメキャラクターの死を悼む「個展」が開催されているというニュースに目が留まり、子どもの頃に夢中になった漫画やアニメを思い出した。主催者の女性が描いたキャラクターのリアルな肖像画が50枚飾られている。タイでは日本の漫画やアニメが人気で、「進撃の巨人」のキャラもある。タイに限らず日本の漫画は世界を席巻している。日本が誇る文化であり、産業でもある。そんな多くの作品に身近に触れられるのは日本人の特権でもある。

 子どもの頃に夢中になったといったが、40代後半になった今でも漫画やアニメは大好き。「鬼滅の刃」の物語に引き込まれたし、特に「進撃の巨人」には大ハマりで、秋のファイナルシーズンのテレビ放映が待ち遠しい。スマホにも漫画アプリを数種類入れていて、毎日の楽しみの一つとなっている。

 7月17日は漫画の日。ちなみに2月9日にも漫画の日があり、11月3日は「まんがの日」と3つある。皆さんも漫画といわれて思い出す作品があることだろう。思い返すだけで、少し幸せな気分になりませんか。(片)