先日、木曜日付6面のコーナー「うちのおじいちゃん」の取材で、生後6カ月を祝うイベント「ハーフバースデー」にちなみ、お孫さんのお母さんが手作りしたという、SNSで人気の「キューピーハーフ」の衣装を見せてもらった。とてもかわいく、取材後、いろいろある子どものお祝いを調べてみた。

 まずハーフバースデーは、もともとアメリカやイギリスで行われていた風習で、長期休暇中に誕生日を迎える子は友達にお祝いされず、かわいそうなので誕生日の6カ月前や6カ月後に学校のみんなでお祝いをしようというもの。これが日本で生後6カ月にお祝いをするイベントとして広まった。キューピーハーフはハーフにちなんで、キューピーマヨネーズをパロディにした衣装。名前の部分を「◯◯ピー」と赤ちゃんの名前にして写真を撮るようだ。

 お宮参りから、生まれて100日目の百日祝い・お食い初め、生後半年をお祝いするハーフバースデー、そしてファーストバースデー。私事だが先日、娘の1歳の誕生日を「一升餅」で祝った。一升の餅を背負わせるお祝い方法。「一升」と「一生」をかけて、子どもが「一生食べ物に困らないように」や「一生健康で過ごせますように」との願いが込められている。一升餅を背負って、立ち上がったら「身を立てられる」、座り込んだら「家を継いでくれる」、転んだら「厄落としができた」という縁起のいいお祝い。家族に見守られ、支えられて背負っていた。

 祖母が生前、「誕生日に赤飯を食べると長生きする」と言い、炊いてくれていた。誕生日という人生の節目。コロナ禍の中だが家族で祝い、感謝し合うことが大切だろう。 (笑)